第一巻
第十一首
詠み人:間人皇女恋歌

我が背子は 仮廬作らす 草なくは 小松が下の 草を刈らさね
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恋歌
現代語訳
私の愛しいあの人が仮の宿をお作りになるのなら、もし葺く草が足りないようでしたら、小松の下の草をどうぞ刈ってお使いくださいね。
シチュエーション
「背子」は恋しい男性。「仮廬」は旅の途中で作る仮の宿。間人皇女が旅の相手を気遣い、草がなければ小松の下の草を使ってくださいと優しく語りかける相聞歌。行幸に同行した際、夫(中大兄皇子説が有力)をいたわって詠んだものとされています。 単なる恋心というよりは、旅の苦労を気遣う献身的な愛情が表現されています
原文
吾勢子波 借廬作良須 草無者 小松下乃 草乎苅核
歌に登場するもの仮廬

現代でいうテントや一時的なプレハブ小屋。万葉集や古代の記録に登場する。田の収穫期などに一時的に住む意味の名残は、祭事における「お仮屋(おかりや)」・「御旅所(おたびしょ)」でみられる。最も顕著ななごりは、神輿(みこし)が一時的に滞在する場所として設置される「お仮屋」や「御旅所」といわれています。
間人皇女ゆかりの地
明日香村周辺の宿を探す(楽天トラベル)関連画像Wikimedia Commons
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