第一巻
第十首
詠み人:間人皇女寿歌

君が代も 我が代もしるや 岩代の 岡の草根を いざ結びてな
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寿歌
現代語訳
あなたの御代も、私の生きるこの世も、末永く続いていくのだろうか。紀伊の国の岩代の岡の草の根を、さあ結んで、長い幸いを祈りましょう。
シチュエーション
中皇命(間人皇女)が紀伊国(現在の和歌山県)への旅の途上で詠んだとされる雑歌・羈旅歌。「草根を結ぶ」は旅の安全や長寿・繁栄を祈るまじない的な行為で、岩代の岡という土地の霊性と結びついた植物信仰の一面も見られる。
原文
君之齒母 吾代毛所知哉 磐代乃 岡之草根乎 去来結手名
歌に登場するもの草を結ぶ

草を結んで、旅の安全や男女の結びつきを願ったり、吉凶を占ったり、道しるべとする上代の習俗。古くは、草の葉や木の枝を結び合わせて無事や幸福を祈り、男女が相手の衣服の紐(ひも)を結んで誓いを立てることなどが行われた。現代にも名残が残っており、たとえば手紙で、前略の対となる結び言葉「草々」は、「草を結ぶ」ことに由来しているといわれています
間人皇女ゆかりの地
明日香村周辺の宿を探す(楽天トラベル)関連画像Wikimedia Commons
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