第一巻
第十四首
詠み人:中大兄皇子国見

香具山と 耳成山と 闘ひし時 立ちて見に来し 印南国原
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国見
現代語訳
香具山と耳成山が争ったというその時に、私は立ち上がって印南の国原まで見に行ったのです。
シチュエーション
前の第十三首と関連する歌で、神話的な山々の争いを実際に見に行ったという情景を詠んでいる。印南国原(いなみのくにはら)は現在の兵庫県南部にあたるとされる。自然の営みを人の目で見届けようとする視点が印象的。
原文
香具山與耳梨山爭鬥之時,我曾起身前往印南國原觀之。
歌に登場するもの香具山

畝傍山(うねびやま): 美しい女性(女山)。香具山(かぐやま): 男山。耳成山(みみなしやま): 男山として大和三山は三角関係という伝説があります。その伝説の元になったのがこの歌です。単なる伝説だけでなく、当時(飛鳥・奈良時代)の政治的な兄弟争いや、額田王(ぬかたのおおきみ)をめぐる大海人皇子(おおあまのおうじ・天武天皇)と中大兄皇子の関係を、山の喧嘩になぞらえて詠んだものではないかとも言われています。
中大兄皇子ゆかりの地
明日香村周辺の宿を探す(楽天トラベル)関連画像Wikimedia Commons
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