第一巻
第十五首
詠み人:中大兄皇子旅歌

海神の豊旗雲に 入日さし今夜の月夜さやけくありこそ
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旅歌
現代語訳
海の神の豊かな旗のような雲に夕日が差し込んでいる。どうか今夜の月夜が清らかでありますように。
シチュエーション
661年に百済救援へ向かう旅の途上、緊迫した船旅の途中に播磨の海上の景色を詠んだものです。自然と祈りが溶け合った美しい歌。柿本人麻呂らしい叙景と祈念が融合した有名な歌です。
原文
海神之豐旗雲中夕陽映照,願今夜之月色清明。
歌に登場するもの豊旗雲

ひつじ雲(高積雲)やいわし雲(巻積雲)が空一面に広がり、夕日に照らされて放射状の光芒が雲底で輝いている光景とされる。この歌は、白村江の戦いなどの激動の中で詠まれたものであり、「天智天皇の御代の到来」を告げる吉祥として描かれている。
中大兄皇子ゆかりの地
明日香村周辺の宿を探す(楽天トラベル)関連画像Wikimedia Commons
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