第一巻
第二十一首
詠み人:大海人皇子恋歌

紫の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に 我れ恋ひめやも
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恋歌
現代語訳
紫草のように美しいあの人を憎く思えるだろうか。人妻だからといって、私が恋い慕わずにいられるだろうか。
シチュエーション
元妻の額田王に向けて読んだ歌とされる。額田王は大海人皇子の妻でしたが、兄である中大兄皇子(天智天皇)の寵愛を受けるようになりました。大海人皇子は額田王を兄に奪われてしまったのです。この歌は兄である天智天皇(中大兄皇子)も同席していた宴会の席で詠まれたと言われており、その解釈には諸説あります
原文
若那如紫草般美麗的女子可憎,僅因她已為人妻,我又怎會如此深深思慕?
歌に登場するもの紫草

紫草(ムラサキ)は育てるのが非常に難しく、現代では絶滅危惧の植物です。その希少さから万葉集では「代わりのいない、高貴で手の届かないほどのもの」という意味で使われています。和名ムラサキの語源は、本種が群れて咲くことから「群ら咲き」であるとする説が一般的ですが、紫色の根が由来と説明するものもあります
大海人皇子ゆかりの地
明日香村周辺の宿を探す(楽天トラベル)関連画像Wikimedia Commons
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