第一巻
第二十四首
詠み人:麻績王挽歌

うつせみの 命を惜しみ 波に濡れ 伊良虞の島の 玉藻刈り食す
挽歌
現代語訳
はかないこの命を惜しみながら、波に濡れて──伊良虞の島で玉藻を刈り、食べて生きている。
シチュエーション
「うつせみの命」は現世のはかない命を意味する。「惜しみ」は生きることへの執着や願いを表す。「玉藻」は美しい海藻で、食用にもされる。「伊良虞の島」は現在の愛知県・伊良湖岬周辺とされる。自然の中で命をつなぐ姿が、静かに詠まれている。
原文
為惜此空蝉之命,濡浪而行,在伊良虞之島採食美麗的玉藻。
麻績王ゆかりの地
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